やっぱり落ち着かない。吐き出さないと気持ち悪くて仕方ないので、ここは自分のチラシの裏だ!と居直って書いてみる。時間的に今しかタイミングがないし。
まず先に。
ぼやぼやしていたら2巻目の話も聞こえてきた
マクロスフロンティア Vol.1 クロース・エンカウンター (角川スニーカー文庫 206-1) (文庫)
について。
アルトファンなら買っておけ(笑)。という一冊です☆
この手の本は久しぶりなのですが、文章に癖がなく割と読みやすい感じでした。若干、語彙に偏りがあるかな?というのがありましたが。あと尾籠系含めてムダにに下ネタ有(^_^;)。スニーカー文庫って基本ティーン向けだと思うのだが、TV本編が深夜アニメだからその分もあるのだろうか?
ストーリーも時系列や細かいバレがTVと違っていたりしました(なのでTVのイベントをこなすとちょっとした矛盾というか不思議シチュエーションがありました。←「その鮪饅、あの中でずっと持ってたの?(笑)」)。
ノベライズということで、『マクロス』のキーポイントである ・バルキリーとミサイルの動き ・歌 がどうしても削られてしまうので心配したのですが、小説ならではの切り口※が用意されていて充分楽しめました。というか、私…基本的にこーいう人間なので、アルトに関しては小説版の方が好きかも(笑)。
メカ関係も全く描写されていないわけではなく、ファンタジーには無い系のミリタリー用語が燃えますよ。
<以下、ネタバレ>
アルトがちゃんと主人公しています(笑)。
そして、骨の髄まで歌舞伎がたたきこまれています。それが本人好むと好まざるとに関わらず、端々にポロポロと現れていて、ものすごく好みです♪
妙に古風で和風で硬派というか―2059年にも線香はあるようだ―、少年らしい潔癖さがあるけれど、アニメよりも年相応の健全男子高校生らしい欲(笑)も見えます。(これはある意味ホッとした(笑)。アニメでは「この子、ちゃんと女の子に興味があるの!?」ってくらいの朴念仁ぶりだったから。)
あ。あとアニメより甲斐性もあるな。うん。
シェリルもプロ中のプロ。すさまじいまでの才能とカリスマ性、人を見抜く洞察力のすごさ、ショービズ界を生きぬくクレバーさ、何より歌わずにはいられない、彼女そのものが歌!というところが素敵。
ランカはまだまだこれから…という感じですが、素直さや、純粋に歌が好き!が出ていて初々しい。
ミハエルは殴りあいっこするくらいアルトと仲良しさん(笑)で、ふぇろもんたれながしてます(^_^;)。
ルカはあえてミハエルよりもアルトとのからみを押さえているのか、若干印象が薄い感じ。
グレイスは(文庫発売日当日だとバレ気味で)00ナンバーサイボーグみたいでした(^_^;)。
そしてギリアムさんが壮絶でかっこいい。オズマもかっこいいが、やはりこの巻で一番『漢』なのは、ギリアムさんだと思う。うん。しみじみ。
<ネタバレここまで>
バレというほどのバレでもなかった気がするけれど…
※その切り口とは。
早乙女アルト(とシェリル・ノーム)の「芸事」「芸能」「パフォーマンス」に対する姿勢や矜恃、プライド、心の持ちよう――が終始一貫ガッツリ描き込まれていて、アルトに役者というものがそれこそ「呪われた」ように染みこんでいます。ついアニメでもこれくらいやってくれていればなぁ…と愚痴ってしまいそうでした(^_^;)。
難しいとは思うのですよ…アニメ=動画ではありますが、それだけに、歌舞伎や能等の和事芸能の人特有の「腰が入って軸がぶれない動き」とか、「思わず見入ってしまうほどの優雅な手の動き」とか、「ため息が出そうな所作」を、絵の動きだけで表現できるか?というと、まず無理な気がします。(モーションキャプチャーを使ってもニュアンスが変わってくると思うし) 着物の[柄を動かす]問題もある。
しかもアルトの場合は、しょっちゅう無意識で↑な感じだろうから…アルト専属アニメーターさんをつけないと無理だ。ていうかつけても無理だ(笑)。
(でも中盤にもう少し歌舞伎設定を、止め絵以外で見せてくれても良さそうなものだったのに――ぐちぐち。こまめにやっておかないと設定の説得力がなくなるのに。どうするんだ今さら)
しかーし、たっぷりとこの1巻を楽しんだ私の読後感(?)は…
・超一流のトップアイドル パフォーマー プロ中のプロ シェリル・ノーム と
・幼時より芸事、所作をたたきこまれた、美貌の天才サラブレッド 早乙女アルト
これに並び立つのは、なまじな芸(or芸能人)では無理だろう…
どうするんだろ?ランカちゃん…(汗)。
でした。
そしてその心配は、アニメ20、21話で現実の物となるのでした…。
先にうだうだと所信表明させてもらいますと…。
私、基本的にスポーツ芸術等含め芸事に対する評価は厳しく、プロにはプロの仕事を求めるタイプ。
生半可な芸は認めないが、すばらしいものには最大の賛辞を惜しみなく贈る。そして、「芸」に対する評価と「情」はすっぱり切り離してしまいます。
例)実は私、横綱・白鵬関と大関・千代大海関にはちょっとした恩義があるのですが、彼らの相撲や取り口に対する評価が前後で全く変わらなかったりした(^_^;)。我ながら、それはどうかと思うほどに。
そこらへんをふまえた上での、追記です。予想できたランカちゃんファンは引き返すなら今(^_^;)!
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